皆様はじめまして。
株式会社チェイスの人事ブログにお越しいただき、ありがとうございます。
株式会社チェイスの人事ブログでは、株式会社チェイスのことや、求人・採用について筆者が個人的に感じていることなどをお届けします。
ただ、書く内容によってはいろいろあると思うので、
ということで、よろしくお願いします。
私個人の感想をお届けするので、お気軽にお楽しみください。
目次
新卒の就職活動について
これまでに説明会に参加した学生の皆様に「就職活動を始めて感じたこと」を聞いてみて、印象的だった感想をご紹介します。
- 情報が一気に押し寄せてくるような圧を感じた。
- 世の中には、本当にいろいろな職があること、それぞれの企業一つ一つに魅力があることがよくわかった。
- 企業ごとに、求めている人材や雰囲気が違うと感じた。
- 視野が広がり、世界が広がった。
- どこの企業もいいことばかりが書いてあって、どう判断したらいいのかわからない。
- いろいろな情報や企業に触れることができて楽しい反面、希望が定まらず不安や焦りを感じている。
- 同じ業界、同じ業種でも、それぞれに異なった特色を持った企業が多数存在していることを再認識した。
- 就職活動を始めて、あらためて親、兄弟姉妹、友人、学校のキャリアサポートの方などの周りの人たちの助けで行動できているのだと実感した。
この時期、学生の皆様は本当に大変だと思います。
私たち、企業側も、真剣に就職先を探す学生の皆様に応えるべく、真剣に準備をして、説明会や面接を行っています。
この記事では、私が個人的にわかる範囲で、学生の皆様の疑問や不安に答えていきます
この記事では、私が個人的にわかる範囲で、学生の皆様の疑問や不安に答えていきます。
上記の印象に残った感想を、いくつかのグループにわけて、それぞれ私の思ったことを書いていきます。
2018年3月1日午前0時00分…2019年卒の新卒求人、情報解禁!
- 情報が一気に押し寄せてくるような圧を感じた。
- 世の中には、本当にいろいろな職があること、それぞれの企業一つ一つに魅力があることがよくわかった。
- 視野が広がり、世界が広がった。
新卒求人には、学生が学業に専念できるようにと、情報解禁日が設定されています。
3月1日午前0時00分からの解禁をもって、一斉に「2019年新卒の就職活動」が開始になったわけです。
早い者勝ち、というわけではないでしょうが、これは焦りますね。
リクナビ2018のときには、「掲載企業数 2万7627社」と書いてありました。
リクナビ2019も似たような掲載企業数になるでしょう。
おそろしい情報量です。
日本全国の国及び地方公共団体の事業所数、及び、民営事業所数の合計は、592万7千事業所
画像出典: 平成26年経済センサス‐基礎調査(確報)
※スマホでご覧の場合は、画像をタップすると画像が開きます。ピンチアウトして、画像を拡大して文字をご確認ください。
平成27年11月30日に公表された、総務省統計局の「平成26年経済センサス‐基礎調査(確報)」によると、日本全国の国及び地方公共団体の事業所数、及び、民営事業所数の合計は、592万7千事業所とのことです。
内訳は、
- 国及び地方公共団体の事業所数…14万8千事業所
- 民営事業所数…577万9千事業所
です。
実態として活動をしていない企業や、ペーパーカンパニーも含まれると思いますが、リクナビ2018の掲載企業が、日本国内の全企業のほんの一部でしかないことはよくわかります。
いわゆる「大企業」「中小企業」「小規模事業者」の数や割合は?
画像出典: 2016年版 中小企業白書概要
※スマホでご覧の場合は、画像をタップすると画像が開きます。ピンチアウトして、画像を拡大して文字をご確認ください。
「平成26年経済センサス‐基礎調査(確報)」のデータから、日本全国には592万7千もの事業所が存在していることがわかりましたが、いわゆる「大企業」「中小企業」「小規模事業者」の数や割合はどうなのでしょうか。
これについては、経済産業省の外局、中小企業庁がまとめた「2016年版 中小企業白書概要」の内で、総務省統計局の「平成26年経済センサス‐基礎調査」再編加工の資料としてまとめられています。
「2016年版 中小企業白書概要」をみてみると、日本の全企業数は382万企業で、
内訳は、
- 大企業(1.1万企業、従業員数1433万人)
- 中小企業(380.9万企業、従業員数3361万人)
と書かれています。
中小企業のうち、「製造業その他で従業員20人以下」「卸売業、サービス業、小売業で従業員5人以下」となる「小規模事業者」の数は325.2万企業であり、中小企業の85%ほどを占めます。
このように、リクナビ2019に情報を出している企業が、2019年新卒を募集している企業の全てではありません。
新卒の皆様が、就職活動の視野を広げていくほどに、さらにすさまじい量の情報と接することになるでしょう。
まず、「事業所」が一番大きなくくりです。
事業所のうち、「企業」と言ったら、法人と個人事業主の両方を含みます。
事業所のうち、「会社」と言ったら、法人のみを指します。
事業所のうち、「法人」と言ったら、会社のことを言うのと同じですが、一般的には「会社」というと営利目的の法人を指します。
「法人」には、営利目的の法人もあれば、NPO法人のような非営利目的の法人もあります。
また、「法人」と「企業」を組み合わせて「法人企業」という言い方をすれば、企業から個人事業主を除いた数を指します。
世の中、本当にいろいろな職があります。そして、企業一社一社に、個性と魅力があります
世の中、本当にいろいろな職があります。
そして、企業一社一社に、個性と魅力があります。
短期間に、自分に合った1社を見つけなければならないプレッシャーは相当なものがあるでしょう。
説明会に行っても、すごく緊張すると思います。
ただ、新卒時の就職活動については、人それぞれ、受け止め方が違うと思いますが、現在、新卒のあなたが持っている選択肢の量は、少し年次が上の転職希望者たちから見ると本当にうらやましい環境なのです。
現実的な選択肢は、赤ちゃんから大人になるにつれて、どんどん絞り込まれていく
人間、赤ちゃんのときが一番、選択肢の量が多いのでしょう。
赤ちゃんには、夢や希望が詰まっています。
どんな人間にでも、どんな職にでも、なることのできる可能性があります。
現在新卒のあなたは、赤ちゃんに比べると、未来が絞り込まれてきているはずです。
過去に過ごしてきた時間が、あなたをつくっています。
選択肢の量は、年を経るごとに絞り込まれていきますが、絞り込まれ方が大事とも言えます。
新卒で入社した会社で得る経験と、知識・技術。
それらが醸し出す、あなた自身の価値。
新卒で職を探しているときに不謹慎かもしれませんが、将来転職するとして、転職時にあなたの価値は値上がっているのか、値下がっているのか。
または、将来、独立・起業・開業することはできるのか。
そのあたりに思いを馳せてみるのも、職の探し方としてはおもしろいかもしれません。
「転職エージェント」の方こそが、悩める新卒にとっては最高の相談相手かもしれませんね。
企業側が出している情報はどこまで信用していいのか
- どこの企業もいいことばかりが書いてあって、どう判断したらいいのかわからない。
- いろいろな情報や企業に触れることができて楽しい反面、希望が定まらず不安や焦りを感じている。
「企業側が出している情報はどこまで信用していいのか」ということは、おそらくリクナビ2019や意中の企業の公式サイトなどで情報を探している方にとっては、大きな悩みなんだと思います。
企業が出している情報が真実かどうか…。
これはもう、その企業で働いている社員にしかわからないですね。
なので、その企業で働いている社員に話を聞く機会をつくることができれば、それが一番だと思います。
正攻法であれば、説明会やOB・OG訪問。
ただ、企業側が用意している説明の場は、どこまでいっても建前と本音が存在します。
だから、親、兄弟姉妹、学校の先輩後輩、アルバイト先の先輩や上司といった、あなたに対して本音で話をしてくれる人に話を聞くことができるように、どんなツテでもたどるべきです。
社会人として数年先に世の中で働いているだけで、自然に相当な「目利き」になっています。
あなたに建前無しで、本音だけで話をしてくれる相談相手に、あなたの悩みをぶつけてみましょう。
学生間で話しているだけだとか、ネットで調べたりだとかでは見つかりようのない、貴重な話を聞かせてもらえる機会を、狙ってどんどん作るべきです。
「定時退社」を謳っている企業なら、説明会とかで顔を覚えた社員さんが、本当に定時に帰っているのか、探偵ばりに張り込んでみるのもおもしろいかもしれませんね。
就職活動の決め手は、「価値観」と「適性」と思います
- 企業ごとに、求めている人材や雰囲気が違うと感じた。
- 同じ業界、同じ業種でも、それぞれに異なった特色を持った企業が多数存在していることを再認識した。
学生の皆様がすでに感じているとおり、企業ごとに求めている人材の質は異なりますし、企業のほうも、同じ業界のなかにあって、別物と言っていいほど業態や社風が異なります。
以前、他の会社で人事を担当されている方々と話した際、このことを痛感する話がありました。
そのときの話題は、「履歴書は、手書きにするべきか?」というものでした。
手書き派の意見は、よくある話。
手書きの履歴書のメリットとして、手書きの方が得られるデータが多い(=見るべき箇所が多い)ことなどが理由に挙げられていました。
手書きを否定する派の意見としては、「手書きは求職者の負担になる」、「そもそも、なぜ印刷形式が駄目なのかがわからない」という話が多いのですが、そのときに印象的だった手書き否定の人事さんの意見が記憶に焼きついています。
「結局ね、合うか合わないかだと思うよ。本来、履歴書を手書きで書くのが苦痛な人が、履歴書を手書きで書くことを重要視している会社に入る際に、自分を曲げて無理をして手書きの履歴書を書いて入社できたとする。それって、幸せなのかな。会社はものすごくたくさんある。だから、その人と合う会社を探して、合う会社に入って働くのが一番幸せだと思うんだ」
学生の皆様も、この人事さんの言葉を読んで、いろいろなことを思ったと思います。
合うか、合わないか。
就職活動の決め手は、「価値観」と「適性」だと思います。
どうか、皆様が自分にぴったりと思える会社と出会えますように。
多くの先輩に感謝を。そして、少し、甘えましょう
- 就職活動を始めて、あらためて親、兄弟姉妹、友人、学校のキャリアサポートの方などの周りの人たちの助けで行動できているのだと実感した。
自分の周りの人たちに、あらためて感謝を感じている学生の方の意見を聞いて、あらためて身が引き締まります。
私も、仕事としてやる以上に、「できることがあるなら助けるよ。がんばって!」って思っています。
親や家族をはじめとした、あなたの周りの誰もが、きっと同じ気持ちでしょう。
がんばっている人をみると、みんな応援したくなるのです。
もちろん、応援の形はそれぞれ異なります。
できることには限界がありますし、それぞれの立場もあります。
上のほうでも同じようなことを書きましたが、それでも、あなたは年上、先輩を頼るべきです。
身近な人に、いま何を困っているのか、悩みを質問の形に整えて、投げかけてみるのです。
質問形式で聞かれれば、聞かれた人は自分に置き換えて答えてくれます。
「何がわからないのかわからないくらい、悩んでいる」
とか言われると、聞かれたほうが困ります。
「就職活動が始まって、情報が多すぎて業界が絞り込めず、どう進めていけばいいのか悩んでいます。○○さんは、こんなとき、どう判断して進めていきますか」
といったような形式で聞かれたら答えやすいです。
株式会社チェイスのことであれば、守秘義務のあることや、営業秘密以外なら答えられる範囲で答えますし、私の個人的な意見で構わないのであれば、コメント欄で質問してもらえたら回答させていただきます。
なんでも聞いてくださいね。
今回は、説明会でいただいた学生の皆様の感想について、私の思うことを書きました。
なんだか長くなってしまいました。
ここまで読んでくださった方は、お読みいただき、本当にありがとうございます。
上にも書きましたが、お悩みやご質問があれば、コメント欄にてお知らせください。
私が答えられる限界を超えたキツイ質問や難しい質問は、全力でスルーしますので、お気軽にどうぞ笑